――神事・式典・イベントの現場で気を付けてること
気を付けていることは「時間」ですかね。本番が始まっちゃいますので。相手が大手企業さんになると、偉い方たくさんいらっしゃいますので、その方々が来た時点で私たちがまだ作業やっていたりするのは非常に印象が悪いんです。だから、当日のスケジュールをお客様に確認し、お客様、特に来賓の方々が来る前に仕上げることを気をつけています。
――現場での注意の数が経験値
ただ、式典では飾りやお供え物で生物(なまもの)を扱ってますんで、竹ですとか鯛ですとかギリギリまで飾れない物もあります。それをどのタイミングまでに飾るのかというジレンマの中で、気を付けていますね。早く飾りすぎちゃうと臭っちゃうとか、枯れちゃうとかありますから。
若い頃は緊張して慌てて早くに飾ってしまったりしますが、ゼネコンのお客様たちに教わってきたっていうところもあるんです。お客様に注意を頂いて、育てて頂きました。
――コロナ禍の様式変化に四苦八苦
コロナ禍になってから様式がガラッと変わっているんで、今、新しくなってるっというか手探りですよね。人と人の距離とか、段取りとか、今まで以上に気を使っていると思います。これが元に戻るのか、この後発展していくのかっていうところは、、、、まだわからないですね。ここ数年は他社との戦いの中で、いかに「セブンはこういう風にやってる」っていうアピールができるかっていうのが企画開発の肝っていうんですか、「セブンに頼むと!ノウハウがあると!こういうサービスがある!」みたいなのを模索してるところでした。そんな中、コロナ禍で混乱ですね。今、最も苦労してるのは営業の方だと思いますね。
――信頼度が必要な大きな現場はもちろんのこと
当日の朝に行って、午前中に全部仕上げて、午後撤去してくるっていう規模の小さい現場と、何日も前から設営に入る規模の大きな現場というのがあるんです。規模が小さいとお客様からも「金額が安い方が・・・」と言われるところが圧倒的に多くなるんですけど、規模が大きいものだと信頼度を重視されます。ありがたいことに、信頼度を必要とする大きな現場もたくさん御依頼頂きます。でも、規模の小さい現場も請け負い続ける。これがセブンサービスではないでしょうか。
――臨機応変に小回りの利く規模が信頼へ
弊社くらいの規模だからこそ小回りが利くんじゃないかとは思っていますけどね。セブンサービスはすぐ動いてくれるからっていうお客さんもいたりします。規模の大きい会社さんになると、設営部門と倉庫が別々だったりするんで、色々時間がかかると思うんですよ。弊社は全部同じ場所から行くっていうのがあるので、「ちょっと足りないから明日持ってきて」っていう風に言われても、「はい!」ってすぐ二つ返事で倉庫にあるものは全部持って行けるっていう強みがあります。極端な話になると、朝、電話、ファクスが入っていて、今日持ってきてと書いてあったとしても、すぐに朝積んで持っていくみたいな。そういう小回りみたいなものがうちの会社は利くんじゃないかと思っているんです。ライバル会社さんも大きなところは全国区なりますが、弊社は首都圏だったら結構いい線いっているんじゃないかと思います。
――できないことは・・・
弊社は基本的に何でも受けちゃう姿勢ですので、うちはやってないっていうふうに断らないっていうのはあるかも知れません。もちろんできいないこともあると思うんですが。時勢のオリンピック関連の仕事も、全然やってないってわけじゃないと思います。ここ数年は若者も頑張ってますし、それに触発されて私たち世代も力を発揮しています。規模の大きい仕事は年々増えているんじゃないかな。今、会社が盛り上がってきていると感じますよ。